マジックスクールバスで学ぶ科学と英語|Netflixで楽しむ完全活用法

お子さんに英語を学ばせたいけれど、科学や理科の学びも同時に取り入れたいと考えていませんか?
そんな家庭にぴったりなのが、Netflixで視聴できる マジックスクールバス(The Magic School Bus) です。

私は子どもの頃、「アニメは楽しいけどお勉強番組は退屈」だと思っていました。でも、子どもが マジックスクールバスを夢中で見ている姿を見て、今の時代は楽しみながら学べる教育アニメがあるんだ!と驚きました。5歳の子供でもtime zone(タイムゾーン)の概念を理解できるほど、科学の内容が自然に身につきます。

この記事では、楽しく科学を英語で学べるマジックスクールバス(The Magic School Bus) をご紹介します。

目次

マジックスクールバスとは

マジックスクールバス(The Magic School Bus)は フリズル先生(Ms. Frizzle)とそのクラスが、マジックスクールバスというバスに乗ってフィールドトリップに出かける物語です。バスは宇宙船になったり、潜水艦になったり、人間の体の中に入れるくらい小さくなることもあります。

各エピソードでは、次のような科学のテーマを楽しく学べます

  • Space(宇宙)
  • Weather(天気)
  • Plants and ecosystems(植物と生態系)
  • Animals(動物)
  • Human body(人体)
  • Physics and engineering(物理・工学)

ユーモアたっぷりのストーリーと正確な科学知識がほどよく組み合わさっていて、英語を学ぶ子どもに本当にぴったりです。昔ながらの「聞くだけ」「見ているだけ」の教育ビデオとは違い、楽しい映像と物語を通して自然と理解が深まり、記憶にも残りやすくなっています。

マジックスクールバスの魅力

● 楽しさと学びがひとつに
ワクワクする冒険の世界に引き込まれながら、自然と科学の概念が身につくところが大きな魅力です。子どもが「ただ面白いから見る」という感覚で、気づいたら知識が増えていきます。

● 英語学習にもぴったり
英語音声で楽しむことで、科学用語から日常会話まで幅広い語彙に触れられます。アニメなので聞き取りやすく、英語学習の入り口としても最適です。

● 個性豊かなキャラクターで共感しやすい
それぞれに個性があるクラスメイトたちのおかげで、子どもは「自分に似た子」を見つけやすく、学ぶ楽しさやチャレンジする姿勢を自然に感じ取れます。

● 家庭で気軽に学べる
Netflixで簡単に見られるので、特別な教材を揃えなくてもすぐに始められます。移動中やちょっとしたスキマ時間にもぴったりです。

Ouchi Eigo Lab

私自身も、子どもが マジックスクールバスの“In the Zone” というエピソードを何度も楽しそうに見ているうちに、タイムゾーンの仕組みを理解してしまったことにとても驚きました。
「好きだから見る」という自然な流れの中で、気づいたら知識が身についている… 楽しみながら学べることこそ、マジックスクールバス最大の魅力 だと実感しています。

どうして生まれた?マジックスクールバスの裏話

マジックスクールバス(The Magic School Bus)は、1986年に書籍シリーズとして誕生しました。
作者は児童作家の ジョアンナ・コール(Joanna Cole)、イラストは ブルース・ディーギン(Bruce Degen) が担当しています。ジョアンナ・コールは「科学は楽しく、子どもにとって身近なものであるべき」という思いを大切にしており、その哲学がシリーズ全体にしっかりと息づいています。

本に登場する科学の知識は正確でありながら、物語としても楽しく読めるため、子どもたちの想像力や好奇心を大きく引き出す作品として人気を集めました。

書籍の成功を受け、1994年から1997年にかけてアメリカのPBSでアニメ版が放送されました。
フリズル先生(Ms. Frizzle)とクラスの生徒たちが動き回るアニメーションによって、ユーモア・冒険・科学の学びが一体となった“新しい形の教育エンターテインメント”として、多くの家庭に親しまれました。

その後、2017年には Netflix で『The Magic School Bus Rides Again』が配信され、現代的なデザインとテンポでアップデートされた新シリーズとして、さらに幅広い世代に楽しまれています。

Ouchi Eigo Lab

マジックスクールバスはアメリカでも非常に人気が高く、教育番組としての評価もとても高かったようです。1997年に Broadcasting & Cable 誌で紹介された Michelle Y. Green の記事によると、シリーズ終了時には、PBSの中でも特に高く評価された子ども向け番組のひとつだったと伝えられています。
楽しさと学びがしっかり両立しているからこそ、長く愛され続けている作品なのだと改めて感じます。

対象年齢について

マジックスクールバスは、科学の難しさを感じさせずに楽しめる構成になっているので、幅広い年齢の子どもが自然に学べるシリーズです。

5〜7歳:映像とストーリーで “なんとなく理解できる” 年齢

  • この年齢の子どもは、細かい説明が分からなくても「面白い!」「なんか不思議!」という気持ちだけでどんどん吸収していきます。
  • アニメ自体がカラフルでテンポも良いので、科学の仕組みを“なんとなく”つかんでいくことが多いです。親としては「理解してるのかな?」と最初は思うのですが、ふとした瞬間に「〇〇って〇〇なんでしょ」と言われ驚かされます。
  • 無理に説明したり、理解させたりしなくても、“楽しんで見るだけ” で十分学びになる ようです。

8〜12歳:より複雑な科学も理解できる+英語表現も身につく時期

  • このくらいになると、気象や宇宙、人体など、少し複雑な内容でも「どうして?」と考えながら見られるようになります。
  • 我が子も、英語の説明を聞きながら、映像をヒントに“自分なりに理解しようとする力”が育っているのを感じました。難しすぎることもなく、物語の中で自然に科学が入ってくるのが本当に良いところです。
  • 高学年になると実際に学校で習う単元と重なることも多いので、「あ、これ知ってる!」とつながりを感じられるのではないなと思います。

主なキャラクター

Ms. Frizzle(フリズル先生)

科学が大好きで、毎回ユニークなテーマの服を着て登場する、とても魅力的な先生です。
クラスの子どもたちを“マジックスクールバス”に乗せて、人体・宇宙・自然など、さまざまな世界へワクワクする冒険に連れて行ってくれます。
フリズル先生の教え方はとにかく楽しく、子どもたちの「知りたい!」という気持ちを自然に引き出してくれるのが特徴です。

クラスメイトたち

Arnold(アーノルド)
ちょっと慎重で怖がりなところがありますが、その分周りをよく観察していて、冒険を通してぐんぐん成長していくタイプ。親としても応援したくなるキャラクターです。

Carlos(カルロス)
明るくて元気いっぱい。実験や冒険が大好きで、いつもクラスを盛り上げるムードメーカー的存在です。

Dorothy Ann(ドロシー・アン)
本やデータが大好きで、何かあるとすぐに調べたくなる“知識派”。落ち着いた視点でクラスを支えてくれます。

Keesha(キーシャ)
自然や生き物への関心が強く、環境や生命にまつわるエピソードでは大活躍。好奇心を素直に表現するところも魅力です。

Ralphie(ラルフィー)
スポーツが大好きで、理論よりもまずは体験してみるタイプ。行動力があり、チームワークを引っぱる存在です。

Phoebe(フィービー)
慎重で観察力があり、物事をじっくり考えるタイプ。落ち着いた分析が、クラスのバランスを整えてくれます。

マジックスクールバスの世界へようこそ:お話はこんな風に進みます

マジックスクールバスのエピソードは、子どもが自然と「知りたい!」と思える流れで進むように作られています。

1. まずは“ちょっとした疑問”からスタート

物語は、クラスの中で「なんでだろう?」という素朴な疑問が生まれるところから始まります。
たとえば、

  • 「〇〇ってどうやってできるの?」
  • 「どうして〇〇は〇〇なの?」

といった、子どもたちの日常にあるような疑問です。

2. マジックスクールバスで冒険へ出発!

フリズル先生が「それなら見に行ってみましょう!」と、クラスはそのままマジックスクールバスで校外学習へ出かけます。
準備が整うと、クラスみんなで観察の旅へ GO!
バスが縮んだり変形したりして、生徒たちは疑問の答えがありそうな場所へ向かいます。
神経のネットワークの中を通り抜けたり、細胞の中に入り込んだり、血液の流れを目で見たり…普通は“行けるはずのない場所”へワクワクの冒険が始まります。

3. 冒険の中で科学を“自然と”理解

旅の途中で出会う出来事やキャラクターたちは科学のしくみを体験しながら理解していきます。
たとえば神経細胞の働き、細胞の構造、血液が運んでいるものなど、難しい内容も体験と一緒に覚えられます。

4. 最後に科学のまとめ

冒険の中で得た知識を使って問題を解決し、エピソードの終わりには要点をやさしくまとめてくれます。
ただ楽しいだけじゃなく、「何を学んだのか」がしっかり心に残る構成になっています。

英語育児におすすめな理由

● 大事な英語表現が自然と身につく
科学用語や日常のフレーズが繰り返し登場するので、 “覚えさせる” というより、見ているうちに気づけば言えるようになっている…そんな感覚で英語が入ってきます。

● 映像の力で理解しやすい
魔法のバスで体の中に入ったり、宇宙へ飛び出したりするシーンがたくさん出てくるので、言葉だけでは難しい科学の概念も、映像とセットでスッと理解できるようになります。

● 1話が短くて見やすい
1エピソードが約25分と長すぎないので、子どもが飽きずに最後まで楽しめます。ちょうどいい「英語インプットの時間」として取り入れやすいのも嬉しいポイントです。

● ストーリーの流れで理解が深まる
知識をただ覚えるのではなく、「なぜ?どうして?」を物語の中で一緒に体験しながら学べるため、英語の意味も科学の内容も、自然と腑に落ちていきます。

Netflix全エピソードリスト

Netflixで観られるマジックスクールバスのアニメエピソードをまとめました(日本語タイトルは直訳ですが、お許しください)。どんな科学テーマが扱われているかが一目でわかるよう、各エピソードの右側にテーマも添えています。
今日はどんなお話を見ようかな?と選ぶときの参考にしてみてください。

シーズン1(2017)

エピソードタイトルテーマ
S1E1Frizzle of the Future
未来のフリズル
エコシステム
S1E2Pigs in the Wind
風に舞うブタ
エンジニアリング
空力弾性建築物
S1E3In the Swim
泳ぎの中で
魚類の適応
S1E4The Battle for Rock Mountain
ロックマウンテンの戦い
岩石の循環(岩石層/化石と風化)
S1E5The Magnetic Mambo
マグネティックマンボ
磁性
S1E6Carlos Gets the Sneezes
カルロス、くしゃみ連発
アレルギー
S1E7Hides and Seeks
かくれんぼ
カモフラージュ
S1E8Three in One
3つで1つ
物質の状態(固体、液体、気体)
S1E9Space Mission: Selfie
スペースミッション:セルフィ
衛星
S1E10The Tales Glaciers Tell
氷河の物語
気候変動、二酸化炭素、氷、氷河
S1E11Ralphie Strikes a Nerve
ラルフィー、神経に触れる
神経と脳
S1E12Monster Power
モンスターの力
再生可能エネルギー
S1E13DA and the Deep Blue Sea
DAと深い青い海
海洋層

シーズン2(2018)

エピソードタイトルテーマ
S2E1The Land Before Tim
ティム以前の大地
化石
S2E2Claw and Order
クローと秩序
鳥類
S2E3Ghost Farm
ゴーストファーム
収穫
S2E4Nothin’ But Net
ネットだけ
コンピューターコード
S2E5I Spy with my Animal Eyes
動物の目で観察
視覚
S2E6Ready, Set, Fail!
レディ・セット・失敗!
エンジニアリングプロセス
失敗は成功のもと
S2E7The Good, the Bad and the Gnocchi
良いもの悪いものニョッキ
単純な機械
S2E8Send in the Clouds
雲を送れ
S2E9Ralphie and the Flying Tennellis
飛ぶテネリスとラルフィー
実生活における数学の活用
S2E10Tim and the Talking Trees
ティムと話す木
植物と動物の相互作用
S2E11Waste Not, Want Not
無駄にしなければ不足もない
廃棄物の活用/施肥
S2E12Janet’s Mystery Gene
ジャネットの謎の遺伝子
DNA
S2E13Making Magic
魔法を作る
太陽

スペシャル(2020–2021)

  • Kids in Space (宇宙の子どもたち)— 国際宇宙ステーション
  • The Frizz Connection (フリズルのつながり)— 気流
  • In the Zone (ゾーンの中で)— タイムゾーン

マジックスクールバスの本シリーズ一覧(年齢別・種類別まとめ)

マジックスクールバスには、アニメとは別に絵本やチャプターブックもあります。AmazonでKindle版も購入できます。

それでも、本はよりゆっくり読めるので、アニメで興味を持ったテーマを深めるのにぴったりです。
「今日は本で宇宙の話を読んでみようか?」など、気軽な読み物として取り入れられますし、英語の語彙に触れる機会にもなります。おうち時間の “静かな学び” として、アニメとはまた違った楽しみ方ができますよ。

主なシリーズ(対象年齢順)

Ouchi Eigo Lab

たくさんのシリーズがあり、どの本を選べば良いのか非常に分かりづらかったので、主なシリーズをまとめてみました。以下のシリーズはAmazonのKindleでも購入できます。


4−8歳Scholastic Reader Level 2(リーダー本)/全33冊
読み始めの子ども向けに作られたシリーズで、やさしい語彙と短めの文章が中心です。英語を始めたばかりの子にも読みやすい内容です。

5−8歳Magic School Bus Presents(ノンフィクション)/全7冊
人体や火山など、科学テーマをやさしい文章と図で説明する事実ベースのシリーズです。辞典のように使えて、興味を深めたい子にぴったり。

6−9歳Original Series(絵本)/全13冊
ジョアンナ・コール&ブルース・ディーギンによる、大きめサイズの定番絵本シリーズです。カラフルなイラストで、科学をワクワク学べる原点となる作品たちです。

6−9歳Magic School Bus: Rides Again(チャプターブック)/全11冊
Netflix 版をもとにしたシリーズです。ひとり読みがスタートした子向けの読みやすいチャプターブックです。

7−10歳Chapter Books(チャプターブック)/全20冊
文章量が多めで、ひとり読みが進んできた子向けの読み物シリーズです。“The Magic School Bus Science Chapter Books” と呼ばれることもあります。

シリーズ名フォーマット冊数対象年齢
Scholastic Reader Level 2リーダー(初級読み物)334〜8歳
Magic School Bus Presentsノンフィクション(図鑑のようなもの)75〜8歳
Magic School Bus: Rides Againチャプターブック(Netflixベース)116〜8歳
Original Series絵本136〜9歳
(Science) Chapter Booksチャプターブック207〜10歳

そのほかにも、TVシリーズと連動した本や、科学テーマに特化したリーダー本、「Ms. Frizzle’s Adventures」シリーズ(全3冊)など、関連書籍はまだまだたくさんあります。

まとめ

マジックスクールバスは、科学の世界を「楽しさ」と一緒に届けてくれる、まさに素晴らしい学びのパートナーです。
Netflixで気軽に見られるので、簡単に取り入れられますし、英語と科学を同時に楽しめるのは大きな魅力です。

全ての書籍シリーズがアニメと直接つながっている訳ではないものの、どれも世界観は共通していて、子どもの興味をさらに深めてくれます。絵本でゆっくり読み返したり、チャプターブックで少し背伸びした読書に挑戦したりと、年齢に合わせて幅広く楽しめるのも嬉しいポイントです。

我が家でも、マジックスクールバスをきっかけに、「もっと知りたい!」という気持ちが自然と育っていきました。
お子さんが英語や科学に興味を持つきっかけとして、ぜひ一度マジックスクールバスの世界をのぞいてみてくださいね。

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この記事を書いた人

二人の子どもを育てる親が運営するブログです。

上の子はごく短い期間ですが海外で暮らし、その間に英語に触れる機会がありました。海外での経験をヒントに、家庭でも自然に英語に楽しめる方法を取り入れています。下の子は国産バイリンガルを目指して、家庭で少しずつ英語育児を楽しんでいます。

英語の絵本やチャクターブック、図鑑などは合わせて250冊以上。動画やアプリも、実際に試して良かったものを中心に、親目線でわかりやすく紹介していきます。

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