準備ゼロでできる、お子さんが自然に英語を学べるゲームを探しているなら、I Spy (アイ・スパイ)はぴったりです。イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英語圏の家庭や学校で昔から親しまれている定番ゲームです。
私は上の子からこの遊びを教えてもらいました。3~4歳のころだったと思います。
「I spy with my little eye… something blue!」
(何か青いものを見つけたよ、なんでしょう!)
それ以来、I Spy (アイ・スパイ)は、電車・バスの中や公園、病院の待合室などちょっとした時間のある時に遊ぶ私たちの定番ゲームになりました。
とっても簡単でお金もかからない、語彙力を増やすのにぴったりなゲームです。
I Spyとは?
簡単に言うと、スパイが隠れた物を選び、回答者がヒントをもとに当てるゲームです。
英語教育にぴったりな理由 + こういうスキルも身につきます!
I Spy(アイ・スパイ) は遊びながら英語を学べるゲームです。ヒントと答えのやり取りを通して、子どもは楽しみながら英語力を伸ばせます。
英語教育にぴったりな理由
- 日常の物や色、形などの語彙力を自然に増やせる
- アルファベットや文字の音(フォニックス)を楽しく学べる
- 短いフレーズのやり取りでリスニング力やスピーキング力が鍛えられる
- 親が英語が得意でなくても、簡単なフレーズで遊べる
こういうスキルも身につきます!
- 思考力:ヒントをもとに論理的に考える力
- 社会性:順番を守る、協力する、相手を褒めるなどのマナー
遊ぶのに適した年齢
I Spy (アイ・スパイ)は 2歳~大人まで楽しめます!
ヒントの出し方次第で、小さな子でもOK。
I Spyの遊び方(基本編)
ここでは、アルファベットの頭文字(音)でヒントを出すバージョンを紹介します。
ステップ1:スパイが物を決める
- 身の回りの物を1つ選びます(例:テーブルの上の cup(カップ))
スパイ: “I spy something beginning with C.”(Cで始まるものを見つけたよ)
ステップ2:回答者が当てる
正解の場合
回答者: “Is it a cup?”(カップかな?)
スパイ: “Yes, that’s right!”(そう、その通り!)
正解できなかった場合
回答者: “Is it a cat?”(猫かな?)
スパイ: “No, try again!”(違うよ、もう一度!)
回答者: “Is it a candle?”(ろうそくかな?)
スパイ: “Not yet, guess again!”(まだ違うよ、もう一度!)
回答者: “Is it a cup?”(カップかな?)
スパイ: “Yes, that’s right!”(そう、その通り!)
ステップ3:役割を交代する
- 当てたら役割を交代してもう1ラウンド。
- 親子で交互に遊ぶことで、英語の発音やリスニング力も鍛えられます。
年齢・レベル別アレンジ
色ヒント(幼児向け)
スパイ: “I spy something blue.”(青いものを見つけたよ)
回答者: “Is it the car?”(車かな?)
スパイ: “That’s right!”(そうだよ!)
カテゴリーヒント
スパイ: “I spy something that is an animal.”(動物を見つけたよ)
回答者: “Is it the cat?”(猫かな?)
スパイ: “Yes!”(そうだよ!)
動作ヒント
スパイ: “I spy someone who is jumping.”(ジャンプしている人を見つけたよ)
回答者: “Is it my little brother?”(弟かな?)
スパイ: “Yes, that’s right!”(そう、その通り!)
応用バージョン
スパイ: “I spy something round, yellow, and on the table.”(丸くて黄色でテーブルの上にあるものを見つけたよ)
回答者: “Is it the lemon?”(レモンかな?)
スパイ: “Yes, exactly!”(そうだよ!)
親が使える便利な英語フレーズ
1. 当てる(回答者用)
- “Is it the ___?”(___かな?)
- “Maybe it’s the ___?”(___かも?)
- “Could it be the ___?”(___かな?)
- “I think it might be the ___.”(___かもしれない)
- “Is that ___ ?”(それは___?)
2. 励ます(正解に関係なく気持ちを盛り上げる)
- “Good job!”(よくやったね!)
- “Keep going!”(その調子!)
- “Don’t give up!”(あきらめないで!)
- “Nice try!”(いい挑戦だったね!)
- “Have fun!”(楽しもう!)
3. 当たっている場合
- “Yes, that’s right!”(そう、その通り!)
- “Exactly!”(まさにそれ!)
- “You got it!”(当たったね!)
- “Bingo!”(ビンゴ!)
- “Perfect!”(完璧!)
4. 惜しい場合(正解に近いけど違うとき)
- “Not quite.”(ちょっと違うね)
- “Almost, try again.”(惜しい、もう一度挑戦してみて)
- “Close, but not this one.”(惜しいけど違うよ)
- “You’re getting warmer!”(近づいてきたよ!)
- “Think again.”(もう一度考えてみて)
Each Peach Pear Plum:『アイ・スパイ』が好きなお子さんにぴったりの絵本

お子さんが I Spy (アイ・スパイ)を楽しんでいるなら、ジャネット&アラン・オールバーグの絵本 Each Peach Pear Plum もきっと気に入ると思います。イギリスでは定番のクラシック絵本で、対象年齢は 1~3歳頃ですが、4歳以上の少し大きなお子さんでもI Spy(アイ・スパイ)風に遊びながら楽しめます。
各ページには、The Three Bears(3匹のくま) や Cinderella(シンデレラ) など、童謡や昔話に登場するキャラクターがたくさん隠れています。
日本ではあまり知られていないキャラクターについて、簡単に紹介します。
- Tom Thumb(親指トム) – とても小さな男の子が主人公の童話『Tom Thumb』に登場します。靴の中に入れるほど小さいのが特徴です。
- Mother Hubbard(マザー・ハバード) – 童謡 Old Mother Hubbard に出てくるおばあさん。犬のために戸棚を開けに行く場面が有名です。
- Baby Bunting(ベイビー・バンティング) – 童謡 Bye, Baby Bunting に登場する、布にくるまれたかわいい赤ちゃんです。
- Bo-Peep(ボー・ピープ) – 童謡 Little Bo-Peep に出てくる羊飼いの女の子。羊がいなくなってしまい、探し回るお話です。
- Jack and Jill(ジャックとジル) – 童謡 Jack and Jill の子どもたち。水を汲みに丘へ登る途中で転んでしまうことで知られています。
読みながら、次のように I Spy のように遊ぶこともできます。
親(スパイ): “I spy someone dusting the shelf.”(棚をはたいている人が見えるよ)
子ども(答え): “Is it Cinderella?”(シンデレラかな?)
ヒントをもとにキャラクターを探す遊びを通して、英語の語彙も自然と増え、観察力も育つのがこの絵本の魅力です。年齢に合わせてヒントの難易度を変えれば、長く楽しめます。

最後に
I Spy (アイ・スパイ)は、いつでもどこでもできるゲームです。
遊びながら英語の語彙や聞く力、話す力も自然と身につきますし、思考力や協力する力も育ちます。
ぜひ親子で遊んでみてください!

」ってご存知ですか?.png)
コメント